男はなにも言わない

妻に疑念を抱かれるようになった時、男は自分一人で悩むより、彼女に話したほうがいいと私は思う。

どちらにも気を使い、一人で上手く泳ぎ切ろうとするから、結局は自分自身のメンタルに負担がかかるのだ。

一言彼女に相談すれば、ほとぼりが冷めるまで会わないとか、メールのやりとりを控えるだとか、なんらかの対処方法を考えるであろう。

もちろん、別れたくないという愛情があるのが前提の話だが。

ここで愛情がなく、ただ単にカラダの関係としてしか思ってないのなら、「面倒くさいことは御免だわ」と去っていく女も居るだろう。

そこを見極められないから、男はなにも言わないのだろうか。

いや、違う。彼女に頼らなくても、俺は一人で上手く渡りきることが出来るんだ。という男の見栄と面子ではないだろうか。面倒くさい生き物だ。