醜態を見に参ります
子から父、更には一族総出で会うイベントを、執り行う事に成りまして、まずお祝いを。
「ちょ、待て。どういう事だ!親類縁者皆?たかが昔の女友達。何故、大袈裟にせねばならぬ!」どれ程重要であるか、把握して戴く為。
妻としては慎ましく、内では憎悪・嫉妬の炎を滾らせ。「貴様、やはり怒っとったな。取りやめ!ゆえに、気持ち鎮め、全て白紙とせよ!」
あら、最早成りませぬなぁ。申し上げ忘れましたが、関係者皆々様、イベントへ招待状配布した次第。今更取りやめ等。
「くっ、謀ったな!亭主を辱め何が楽しい!」辱めの意図、ござりませぬ。只、私は良き女房であらんと、内助の功を奏さんと努力したまで。
努々、疑いの心持たれる覚えありませぬ。「憎むと申したではないか!」確かに。けれど安心を。式には誰も来ませぬ。
「は?」誰が好き好んで、斯様な醜態を見に参りますか?恐らく全員欠席、参るは当事者お二人のみ。